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このシリーズ「新入社員、○○に出会う」は、新入社員が職場で遭遇する出来事や、ちょっと困った上司・先輩とのやりとりを、実体験風のショートストーリーでお届けする連載です。
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各話あたり3分程度で読めるボリュームで、モヤモヤの正体や対処法については後半でちょっとだけ解説します。
ここはラーメン屋にあらず
とある日の昼休み、同期数人が会社の近くの飲食店に行くそうなので、僕も付いていくことにした。
お店に着いてみると、外から見える看板には「チャーハン専門店○○」。
しかし中に入ってメニューを見ると、主なメニューはラーメン、チャーハン、餃子、唐揚げなど。
「ん?これって普通のラーメン屋のメニューじゃ…」
僕が言いかけると同期の1人が遮った。
「違うよ、ここはチャーハン専門店。
あくまでチャーハンがメインなの!」
「そうだ!あれを見ろ!」
もう1人の同期が指さす先を見ると、調理スタッフがフライパンを豪快に振っている様子が見えた。
負けられない戦いがそこにはある
確かに「ラーメン屋」だと、この近所だけでいくつあるか分からないくらいだし、競争が激しいのは間違いないだろう。
それに比べて「チャーハン専門店」を名乗った方がライバルも少ないし目立てるかもしれない。
ただ専門店を名乗る以上、周囲の「ラーメン屋」にはチャーハンの味で絶対負けるわけには行かないはずだ。
その辺のことを自称「チャーハンにはうるさい男」の同期に聞いてみると、この店のチャーハンは周囲のラーメン屋、中華料理屋とはレベルが違うそうだ。
それからしばらく彼はチャーハンの魅力について、チャーハン用のガスバーナーぐらいの熱量で語り続けた。
僕ともう1人の同期は、そんな彼の話に適当に相槌を打ちながら出来立てのチャーハンを食べた。
確かに、これなら「専門店」を名乗るのも納得の美味しさだった。
ポイント解説:名乗り方ひとつで、見える景色が変わる

ここがポイント!
これは「フレーミング効果」、その中でも特に「リフレーミング」と呼ばれる考え方に関係しています。
同じ情報でも、切り取り方や見せ方によって受け取る印象が変わります。
今回の例の店でも、あえて「チャーハン専門店」と名乗ることで、数ある「ラーメン屋」とは別の土俵に立つことができます。
ただし、名乗りに見合う中身(今回の例では実際に美味しいチャーハン)が無いと、リフレーミングは充分な効果を発揮しません。
リフレーミングの例は他にもある
会社に戻ると、隣の席の先輩が「キットカット」を食べながら資格試験のテキストを読んでいた。
何でも先輩は今週末に資格試験を受けることになっていて、奥さんが縁起を担いでお弁当に添えてくれたそうだ。
そういえばキットカットは「きっと勝つ」という語呂に乗せることで
「チョコ菓子 → 受験生のお守り」
へと立ち位置を変えた。
考えてみれば、これだってリフレーミングの一例だ。
「でも、たべふぎうとふとうからよくない…」
先輩、食べながら話すのはやめましょう。マナー違反です。
