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このシリーズ「新入社員、○○に出会う」は、新入社員が職場で遭遇する出来事や、ちょっと困った上司・先輩とのやりとりを、実体験風のショートストーリーでお届けする連載です。
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各話あたり3分程度で読めるボリュームで、モヤモヤの正体や対処法については後半でちょっとだけ解説します。
課長、しれっと真顔で言う
月末、僕は経費精算の書類を提出した。
「あ、レシートの日付、月をまたぐのは不可。ちゃんとルール通りにね」
課長にそう指摘され、僕は書類を作り直した。
数日後、課長が内線で経理らしき人と話しているのが聞こえてきた。
「あー、これは月末に急な出張とかあったので…」
おぉ、なんか課長も似たようなことをしていたっぽいぞ。
その上で何事もなかったかのように僕に注意していたとは…、さすがっす、課長。
ルールを無効化する能力、顕現
それから僕は課長の日頃のあれこれ思い出した。
- 「報連相は徹底しろ」と言うわりに自身の報告はいつも後回し
- 「ミスしたらすぐ共有」と言うわりに、自分のミスは内々で処理
- 「稟議はちゃんと通せ」と言うわりに、自分の裁量だと言って時々省略
これは、
①相手に自分の心を読ませる(読ませたつもりになる)能力
→ 察してちゃん
②全てをリセットする能力
→ 手のひら返し
どちらとも違う。
これはつまり「自分のことだけ棚に上げ、ルール適用外にする能力」だ。
必殺技っぽく格好よく言うと「ルールブレイカー」、普通に、かつ分かりやすく言えば「ズル」だ。
ポイント解説:「棚上げ」にも2種類ある

ここがポイント!
「自分のことを棚に上げる」は悪とは限りません。
上司が自分のことを棚に上げるとして
その①
「完璧な自分でなければ部下を指導してはいけない」と思い込んでしまうと、部下の育成が停滞してしまうため、あえて自分のことは棚に上げて指導する
⇩
部下の成長のためなので、健全。
その②
ルールを部下にだけ適用し、自分をルール適用対象外にする
⇩
部下の成長とは関係なく、単なる二重基準(ダブルスタンダード=ズル)。
言うまでもなく、その②のパターンがあまりにひどいとチームの士気低下を招きます。
いつか言ってみたいセリフランキング、堂々のランクイン
とはいえ、課長がそれでも許されるのは実力すなわち売上の数字あってこそだ。
「いや~急な出張が入って経費申請が遅れたけど、代わりに大口契約とってきたから別にいいっしょ!」
とりあえずこれを僕の「いつか言ってみたいセリフランキング」に加えておくことにしよう。
