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このシリーズ「新入社員、○○に出会う」は、新入社員が職場で遭遇する出来事や、ちょっと困った上司・先輩とのやりとりを、実体験風のショートストーリーでお届けする連載です。
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各話あたり3分程度で読めるボリュームで、モヤモヤの正体や対処法については後半でちょっとだけ解説します。
第2話は、社会人になると誰もがおそらく体験する、あの場面です。
分からないことがあったら何でも聞いて(笑顔)
入社後の初期研修が無事(なんとか)終わった。とはいっても、僕にはまだ具体的な仕事があるわけではない。
ぎこちなく自分の席に座っていた僕に隣の席の先輩が声をかけてくれた。
「分からないことがあったら何でも聞いて」(笑顔)
良かった、親切そうな先輩だ。ありがたい。
せっかくなので、それから1週間、PCの設定から備品の置き場まで気になることは逐一その先輩に聞くようにしていた。だって、教えてもらった方が早くて間違いもないし。
ところが2週目になると、先輩はあきらかに不機嫌に。
そしてある日、ついに
「いちいち聞くな、自分で調べろ」(怒)
と言われてしまった。
ついこないだまで「何でも聞いて」って言ってたのに。
どないせえっちゅうねん…どないせえっちゅうねん…
それからしばらくして、先輩に同行させてもらった取引先の担当者さんあてに、自分なりに考えて作った御礼メールを送ったところ、
「なんで俺に送る前に確認しないんだ!」(激怒)
と言われてしまった。
聞くと怒られるし、聞かなくても怒られる。
「どないせえっちゅうねん…」
大阪人でもないのに、僕は心の中で大阪弁で愚痴った。
ポイント解説:言語化とは

ここがポイント!
社会人の先輩であっても、自分の言いたいこと全てを言葉にして伝えられるとは限りません。
もっと言えば、自分の考えを全て正確に言語化できる人なんて、この世には存在しません。
なので、実際に先輩から言われた、
「分からないことがあったら何でも聞いて」
「いちいち聞くな、自分で調べろ」
この2つのセリフ以外にも先輩が言いたいこと(言いたかったこと)があるのでは、と推測してみましょう。
先輩が言いたかったことのうち、1つはおそらく…
「俺に聞いた方がいいことと、自分で調べるなり考えるなりして進めてしまって構わないこと、この2つの区別ができるようになれ!」
ということではないでしょうか?
「だったら最初からそう言ってくれればいいのに」
あなたがそう思うのも無理もありません。とはいえ、あなた1人のために1から10まで分かりやすく説明してくれる人は、残念ながら世の中にはまずいないというのが現実です。
もしかしたら、先輩自身も自分が何を伝えたいのか自覚していない可能性すらあります。
まとめ
この、
「伝えたいこと、伝えるべきことの全部を言葉にして伝えてくれる人はそういない」
というテーマは、この後も繰り返しでてきます。
面倒臭いかもしれませんが、社会人とはそういうものです。そして社会で生き抜くためには、現実とはそういうものだという、ある種のあきらめ(達観?)が必要です。
次回は「新入社員、仕事を任されて不安になる」(予定)です。
