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このシリーズ「新入社員、○○に出会う」は、新入社員が職場で遭遇する出来事や、ちょっと困った上司・先輩とのやりとりを、実体験風のショートストーリーでお届けする連載です。
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各話あたり3分程度で読めるボリュームで、モヤモヤの正体や対処法については後半でちょっとだけ解説します。
異能バトル、ここに開幕
「課長、この間の資料です。チェックお願いします」
僕は課長からの依頼で作成した資料を提出した。
「あぁ、これは月例会議で使うやつだから、そのフォーマットで作ってもらわないと」
…え、それって全ページ作り直しってことですか?中身以前に、形式が決まっているなら先に言ってもらわないと。
「この時期に作ってもらう資料なんだから、会議で使うってことぐら察してよ」
課長、もしかして僕のことを人の心が読める能力者と思っているのか?
それとも実は課長が他人に思考を伝える能力者なのだけれど、僕が知らず知らずのうちにそれを無効化してしまっているのか、真実はどっちだ?
バトルものにおける勝利の鉄則とは
翌日、僕は全ページを手直した資料を再提出した。
「あ、俺の発表持ち時間は15分くらいだから、ボリュームを半分くらいにして」
この時、僕は激しく後悔した。
課長は昨日フォーマットのことを指摘したが、それ以外は直さなくて良いなんで一言も言ってない。
課長がこの資料を何のためにどう使いたいか、僕はイチから、いやゼロから確認すべきだったのだ。
そこで課長にいくつかの質問をしたところ、他にも以下のようなことが判明した。
- 目的は来月の売上目標の根拠を分かりやすく伝えること
- プロジェクターで投影するので細かい文字は不可
- 細かすぎる説明はつっこまれる原因になるので不要
異能バトルで勝つためには、まずは相手について情報収集することが鉄則。
今回の僕は、子供の頃からマンガとアニメで繰り返し学んだはずの原則を活かすことができなかった。
海よりも深く反省しなければ。
ポイント解説:異能を持たない人のための「察して」対処法

ここがポイント!
明確な指示を出すことなく「察して欲しい」という上司や先輩は少なからずいます。
これにはいくつかの原因が考えられます。
- 自分のやって欲しいことを言語化できない(能力の問題)
- 面倒臭いので具体的な指示をしたくない(意思の問題)
- 自分が具体的な指示をして部下がその通りに進めたのに上手くいかないと自分のせいになってしまうので、それを回避したい(責任感の問題)
- あいまいな指示により部下が仕事をこなせない方が「はぁ~、いちいち俺が教えないとダメなのか」と、優越感に浸れる(上司としてのマインドセットの問題)
こういったタイプの上司はやって欲しいことを最低限しか伝えない傾向があります。
普通に考えれば「そんな大事なこと、一番最初に話さないとダメでしょ!」というポイントも平気でスルーしてくる可能性が高いので、上の例のようにまずは指示の目的や背景を確認することが有効です。
俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ
その後、僕は何度か資料の手直しを行い、ようやく課長のOKを得ることができた。
今後は「何か指示されたら目的や背景を最初に確認する」というのをマイルールとして徹底しよう。
課長と僕との異能バトルはこれからも続くのだから。
