※本ページにはアフィリエイト広告が含まれています。

このシリーズ「新入社員、○○に出会う」は、新入社員が職場で遭遇する出来事や、ちょっと困った上司・先輩とのやりとりを、実体験風のショートストーリーでお届けする連載です。
※シリーズ記事一覧は こちら
各話あたり3分程度で読めるボリュームで、モヤモヤの正体や対処法については後半でちょっとだけ解説します。
「最終確認画面」はスルーするためにある?
休日の夜、僕はネット通販で買い物をしていた。
カートに商品を入れてお届け先とお支払い方法を入力し、次の画面へ進む。
「ご注文の最終確認画面です」
いや、もう分かってるから。僕はろくに読まずに確定ボタンを押した。
ポチッ。
そういえば、この画面を最後にちゃんと読んだのはいつだっけ。
大人になって初めて通販を利用して以来、スルーしまくっている気がする。
これって意味あるの?
一方、先輩宅では「ワンクリック騒動」が起きていた
翌日の昼休み、僕は先輩にふと聞いてみた。
「通販の注文確定画面って、毎回ちゃんと読んでます?」
「読むよ。先月、うちの子が危なかったからね」
先輩の話によると、小学生の子供が動画サイトを見ていたら、突然画面に「ご入会ありがとうございます。料金○万円をお支払いください」と表示されたらしい。
子供は真っ青な顔で「ぼく、押しちゃった」とスマホを持ってきたという。
「申込みの確認画面が無いなら、契約は成立してないはず」
先輩は落ち着いて画面を確認し、表示されていた連絡先には一切連絡せず、そのまま画面を閉じた。念のため消費生活センターにも相談したそうだ。
さすがっす、先輩。
ポイント解説:面倒な確認画面にも、ちゃんと意味がある

ここがポイント!
最終確認画面は、契約の意思を確認するための大事な画面です。
通販の注文を確定する前に表示される「最終確認画面」は、「この内容で申し込みます」という意思をはっきり示すための場所です。
特定商取引法ではネット通販の事業者に対して、
- 商品の数量
- 価格
- 支払時期と方法
- 引渡時期
- 申込期間
- 申込みの撤回や解除に関する事項
などを表示するよう義務づけています。
また申込み(注文)となることが分かりにくい表示により消費者を誤認させることも禁止されています。
一部の例外を除き、通販サイトでは最終確認画面にあたる画面や表示が設けられているのが普通です。
そこで確定ボタンを押させるようになっているのは「よそもやってるからウチの会社でもやっておこう」といった曖昧な理由ではありません。
消費者が内容を確認し納得したうえで申し込めるようにするための、販売する側が守るべきルールなのです。
逆に言えば、こうした画面を一度も経ないまま「登録完了」「料金を支払ってください」とだけ表示される請求(いわゆるワンクリック請求)に対しては、「契約は成立していない」と反論できる余地があります。
こうした請求を受けたときの基本は次の3つです。
- 相手に連絡しない(連絡することで個人情報が伝わってしまう恐れがあります)
- 支払わない
- 不安なときは消費者ホットライン(188)に相談する
ただし、実際に契約が成立していないと言えるかどうかは状況によって異なります。具体的な判断は消費生活センターなどの公的機関や専門家に確認してください。
怒らないから、正直に言ってごらん
数日後、僕はまたネット通販で買い物をしながら先輩の話を思い出した。
先輩のお子さんが「押しちゃった」とすぐに打ち明けられたのは、きっと先輩が頭ごなしに叱らない人だったからだろう。
僕は自分が子供の頃のことを思い出した。
「怒らないから、正直に言ってごらん」
親からそう言われたので白状したところ、思いっきり怒られたことが何度あったことか。
法律の知識も大事だけど、親子の信頼関係はもっと大事だ。これは間違いない。
